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アドベンチャータイムの神回15選!怖い回や泣ける回など名作エピソードを紹介

アドベンチャータイムの神回15選!怖い回や泣ける回など名作エピソードを紹介

 

アドベンチャータイム

出典:WIRED BINGE-WATCHING GUIDE: ADVENTURE TIME

アドベンチャータイムカートゥーンネットワーク制作のアニメーション作品です。

主人公フィンと犬のジェイクが繰り広げる冒険が物語の主軸ですが、このアニメは最高に面白いです。

1話11分程度の物語で、アドベンチャー、恋愛、感動、バトル、嫉妬、サスペンス、友情、命や宇宙に関する哲学的な思想…そんな色々な要素が味わえるのがアドベンチャータイムの良さです。

今回は、そんなアドベンチャータイムのエピソードの中から特におすすめの神回をご紹介します。

 

アドベンチャー・タイム シーズン1 Vol.1 [DVD]

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①第32話 僕の大切なもの(What Was Missing)

あらすじ

ドア怪人に各自の大切なものを奪われたフィンとジェイク、ビーモ、そしてプリンセス・バブルガムとマーセリン。取り返すためには、最高のバンド演奏をしてドアを開けなければなりません。しかし、なかなか全員の息が合わず…。

 

伝説のエピソードです。

マーセリンが歌うアドベンチャータイム屈指の名曲”I’m just your problem”が披露されます。作詞・作曲は脚本や絵コンテを担当しているレベッカ・シュガーさんです。アニメも作れて作曲もできるなんて天才としか言いようがありません。フィンが歌う”My Best Friends in the World”も素晴らしい曲です。

ストーリーの楽しさ、バブルガムの「大切なもの」の意外さ、マーセリンが見せる繊細な一面など、全てが素晴らしい神回です。

また、この回ではマーセリンとバブルガムが過去に深い関係にあったことが仄めかされます。

 

②第46話 俺はクッキープリンセス(Princess Cookie)

あらすじ

キャンディ王国のある商店で、チョコチップクッキーが人質を取り立てこもります。彼の目的はバブルガムから王冠を奪い「プリンセスになる」こと。

しかしバブルガムにそれを笑われ、ショックを受けたチョコチップクッキーは自暴自棄になり立てこもったのです。同情したジェイクはクッキーに手を貸すことにしますが…。

 

男の子ですがプリンセスになりたいチョコチップクッキーの姿がとても切ない回。

チョコチップクッキーとジェイクの間に生まれる友情が温かく感動的です。

「性別に関係なく、みんななりたいものになればいいじゃないか」というメッセージが感じられる神回です。

 

③第30話 フィオナとケイク(Fiona and Cake)

あらすじ

フィンとジェイクの女性版「フィオナとケイク」が登場。冒険を繰り広げます。

 

有名な「性転換」エピソードです。

アドベンチャータイムファンの間でも語られることの多いエピソード。

登場するのはプリンス・バブルガムや、マーセリンの男性版マーシャル・リーなど、性別を入れ替えたキャラクターばかり!彼らはものすごくイケメンです(笑)

フィオナは勇敢で行動力があり、大人しいヒロインではない所がいいですね。

なぜこの物語が生まれたのか明かされたとき引っくり返りそうになりました。

 

④第68話 究極のサンドイッチ(Time Sandwich)

あらすじ

ジェイクが作った究極に美味しいサンドイッチが、マジックマンに奪われてしまいます。サンドイッチを持って時間がゆっくり過ぎるシロップの中に閉じこもったマジックマン。フィンとビーモ、バブルガム、マーセリンも奪還に協力しますが、作戦はことごとく失敗し…。

 

サンドウィッチのため一生懸命になるジェイクが可愛く、笑えるシーンが満載です。

王道に面白い神回となっています。

 

⑤第19話 伝説のロイヤル・タルト(The Other Tarts)

あらすじ

王国の大切な儀式のためバブルガムに「伝説のロイヤルタルト」を運ぶことを命じられたフィンとジェイク。シナモンパンに偽のタルトを運ばせ、自分たちは危険なルートを歩きますが…。

 

正直、アドベンチャータイムの中で一番怖い回。

このエピソードの面白さについて、ネタバレになるので一切語れないことがもどかしくてたまりません。

アドベンチャータイムの中でも、特にナンセンスで「狂気」を描いている回とだけお伝えしておきます…。

 

⑥第60話 枕の国のフィン(Puhoy)

あらすじ

フレイム・プリンセスとの恋に悩むフィンは、枕で作ったトンネルの奥に閉じこもろうとします。しかし辿り着いたのは、住民も建物もすべて枕で出来た国。そこから帰れないままフィンは大人になり、結婚し、子どもを持ちますが…。

 

アドベンチャータイムの中でも特にSF色の強い神回。

夢か幻か分からない世界で、もう一つの人生を生きるフィン。

人生について考えさせられる(?!)エピソードです。

唐時代の中国の物語「枕中記」が元ネタといわれています。

観終えたあとの、なんとも不思議な後味が魅力です。

 

⑦第63話 愛が全て(The Suitor)

あらすじ

出だしからペパーミントバトラーによる暗黒の儀式が始まります。お城ではプリンセス・バブルガムを口説くため、求婚者たちが列を作っています。そこにはバブルガムを熱烈に愛する青年ブラコがいますが、全く相手にされません。彼女に愛されようとするブラコの努力は、やがて恐ろしい結果を招き…。

 

たぶん二番目に怖い回。

相手の中身を見ず、思い込みだけで愛することの恐ろしさと無意味さが描かれます。

青年ブラコのバブルガムへの愛は、結局のところ「自己愛」だったのかも知れません。

これ絶対子ども向けじゃない!

大人向けのシニカルなメッセージを持った物語です。

 

⑧第52話 君を忘れない(I Remember You)

あらすじ

マーセリンとアイスキングの過去の物語です。アイスキングは、かつてサイモンという名の科学者でした。彼は幼いマーセリンと戦争後の崩れた街の中で出会い、行動を共にしていました。

しかしサイモンがマーシーを守るために手にした魔法の王冠は、使った者を狂気に陥れるものだったのです。

 

涙なしでは見られない名作エピソード…。

この回では、マーセリンとアイスキングの知られざる過去が語られます。

マーセリンがサイモンへの想いを表現する”Maybe I'm the one who's nuts”、そして二人がデュエットする”I Remember You”は涙なしに聴けない名曲です。作詞・作曲はやはりレベッカ・シュガーさんです。

悲しい運命を迎え、マーセリンを忘れてしまったサイモン。それでも一途にサイモンに(友達として)愛情を注ぐマーセリンの姿が泣けます。

切なくも美しい神回です。

 

⑨第59話 サイモンとマーシー(Simon and Marcy)

あらすじ

「君を忘れない」で、かつて親友だったことが明かされたマーセリンとアイス・キング。このエピソードでは、二人のより詳細な過去が明かされます。

サイモンは47歳、マーセリン(マーシー)は7歳。荒廃した世界でマーシーを守るため、サイモンは魔法の王冠を使ってしまいます。王冠の魔力は、サイモンの心を蝕んでいき…。

 

結末が分かっているだけに、とても切ないエピソードです。

劇中でサイモンが歌うのはドラマ『チアーズ』の主題歌”Where Everybody Knows Your Name”。

権利の関係なのか吹き替え版では日本語歌詞になっておらず、とても残念です。

悲しい物語と明るい歌のギャップに胸を締め付けられます。

どんなに姿が変わってもサイモンを愛し続けるマーセリンに救われますね…。

 

⑩第66話 ビーモのルーツ(Be More)

あらすじ

誤って大切なプログラムを消してしまい、不調になったビーモ。フィンとジェイクは修理のため、ビーモを生まれた工場に連れて行きます。

 

この回では、ビーモ誕生の秘密が明かされます。

なぜビーモは作られたのか。ビーモに込められた願いとは何なのか。

最後は感動的な終わり方となっています。

ほんわかと暖かい気持ちになる回です。

 

⑪第61話 迷子のビーモ(BMO Lost)

あらすじ

ビーモは鳥に連れ去られ、遠く離れた森で迷子になってしまいます。

落ち込み、弱気になるビーモですが、同じく迷子の泡バブルと出会います。

二人は家にたどり着くため旅をします。

 

ビーモの成長譚です。

そして、ショッキングな別れが描かれる回です。

この別れは、まるで視聴者の私たちの人生にも訪れる大切な人との別れに似ています。しかしラストのビーモの台詞は、とても深く感動的です。

いなくなったように見えても、大切な人はそばにいる。そんなことを教えてくれる回です。

ビーモの可愛さも満点の神回となっています。

 

⑫第80話 フードチェーン(Food Chain)

あらすじ

自然史博物館で 食物連鎖(フードチェーン)について学ぶフィンとジェイク。そこにマジックマンが現れ、二人は毛虫や葉っぱや鳥に姿を変えられます。

「食べること、食べられること」を身を持って体験させられます。

 

日本人アニメーション監督の湯浅政明さんが絵コンテ・脚本・監督を務めた異色の回です。アニメのアカデミー賞といわれているアニー賞にノミネートされました。

幻覚のようなサイケデリックな色合いで、ちょっと怖い回。

食物連鎖の残酷さと美しさが奇妙に楽しく描かれています。

 

⑬第69話 心の金庫(The Vault)

夢で幽霊にうなされ、夢遊病にも悩まされるフィン。心配したジェイクは、レイニーコーンの催眠術ゲームをプレイさせます。するとフィンは、前世の自分は片腕のない少女ショウコだったことを思い出します。ショウコはかつて、バブルガムと出会っていました。

 

この回では、なんとフィンの前世が描かれます。

たまに宇宙的なスケールで哲学的なテーマを描くアドベンチャータイムですが、この回もかなり深いです。

ショウコとバブルガムに生まれる友情が感動的です。

鑑賞前に「ミステリー・パーティー」を見ておくと、より一層楽しめます。

 

⑭第99話 彗星とフィン(The Comet)

彗星をめぐる一連のエピソードの最終話です。

100%楽しみたい方は「エバーグリーン」から見る必要があります。

また「心の金庫」で描かれたフィンの前世や、「夢のお告げ」の奇妙な予知夢も伏線です!壮大ですね。

 

宇宙スケールの物語。

彗星が語る言葉は非常に哲学的で、心動かされるものがあります。

それに対するフィンの回答はまさに「生の肯定」…というのは言い過ぎでしょうか。

とにかく壮大な話なので、見て損はありません。

フィンが歌う”Everything's Falling into Place”も名曲です!

 

⑮第29話 ありがとう(Thank You)

あらすじ

今回の主役はスノーゴーレム。スノーゴーレムは、群れからはぐれたファイアーウルフの子どもをかくまいます。

二人はだんだん距離が縮まっていきます。しかしファイアーウルフが近づけば近づくほど、雪でできたスノーゴーレムは溶けてしまい…。

 

ほとんど台詞がない物語です。

自分は溶けてしまうというのに、ファイアーウルフに愛情を注ぐスノーゴーレムが感動的な神回です。

どこか切なく、とても心温まる物語です。

 

あとがき

今回はアドベンチャータイムのおすすめ神回ついてご紹介しました。

怖い回や哲学的な回など、子ども向けアニメの枠にとどまらないストーリーがアドベンチャータイムの魅力ですね。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!