有栖川帝統の過去考察ー東方天乙統女と親子なのか
※2019/09/05 追記あり
※2019/12/17 追記あり
有栖川帝統と東方天乙統女は親子なのか
ヒプマイ世界の内閣総理大臣・東方天乙統女の情報が公開され、ネット上では「有栖川帝統の母親は乙統女ではないか?」と予想する声が飛び交いました。
私もその予想には信憑性があると考えています。
というわけで、本記事では乙統女が帝統の母親だと考えられる理由と、帝統の過去について考察していきます。
あくまで予想(ほぼ妄想の域)なので、「そういう考え方もあるのか」程度にお受け取りください。
帝統と乙統女の共通点
①「統」の字が共通している。
乙統女と帝統は名前の「統」の字が共通しています。
「統」の字で浮かぶのは「統べる」という言葉ですね。
「国などの領土をまとめて支配する」という意味です。
これは母である乙統女の名前から一字取ったか、帝統に「国を支配するような人物になってほしい」という願いが込められて付けられた可能性があります。
また、大辞林第三版には「帝統(ていとう)」という言葉が載っており、これは「天子の血筋。皇統。」という意味があります。(出典:三省堂/大辞林 第三版)
ヒプマイの世界に王族制度があるか不明ですが、とても仰々しい名前です。
ここまで意味が通っていると、ただの当て字である可能性は低いと考えられます。
②髪の色が似ている
乙統女と帝統は髪の色がとても似ています。
ヒプマイにおいて血のつながりがある者同士は似た髪色をしている傾向があります。(例:山田三兄弟、左馬刻と合歓)
ここまで共通点があると、母親である確率は高いですね。
また、帝統は中王区内の違法の賭場を一日で探し当てました。
「賭場の場所ならすぐ分かる」というのは誤魔化しで、かつては中王区に住んでいたため地理に詳しいのかも知れません。
有栖川帝統の過去予想
乙統女が帝統の母親であると考えられる理由は、それだけではありません。
ここからは帝統の過去予想も交えて解説します。
もし本当に母親であるなら、なぜ帝統と乙統女の苗字は異なるのでしょうか。
考えられる理由は四つあります。
1.男児なので養子に出されたor勘当された(ヒプマイ世界は女尊男卑のため)
2.権力者の家に男児として生まれ、抑圧的な日々に嫌気がさして家出した。
3.養子縁組または家出したあと、乙統女だけ再婚して苗字が変わった。
4.事情があって身分を隠して生活している。(家出や勘当ではない)
このうちのどれが正しいかは、現時点では断言できません。
自分は2だと予想しています。
帝統は根っからのギャンブラーで、安定とは程遠い生活をしていることが本編で描かれています。
これは推測ですが、彼のギャンブル好きな性格は、幼少時の経験が影響しているのではないでしょうか。
内閣総理大臣になるくらいなので、乙統女は昔から有力な政治家だったかと思います。
帝統は幼少から「男に生まれなければ政治家になれたのに」「男だから母親のようにはなれない」と言われ、存在を否定されて育ったのではないでしょうか...。
※コミカライズでヒプマイ世界が女尊男卑になったのは東方天乙統女の国家転覆後と判明したので、上記は削除しました。
それなのに帝統は「政治家の息子として規律正しく生きなさい」と生き方を押し付けられます。
そのため、敷かれたレールに乗ることを嫌う反抗的な性格になったのでは...?
サラリーマンである独歩に過剰なまでに攻撃的になっていたのも、そのためではないでしょうか。
帝統は目上にひれ伏して従順な態度を取る者に、嫌悪感すら抱いています(母親にへりくだる人々を幼少期から見ていたため?)。
帝統にとってサラリーマンはその典型なのではないでしょうか。
ギャンブル好きになったのも、家柄への反発。
ギャンブルは強運と度胸で結果が決まるゲーム。そこに性別や家系は関係ありません。
帝統は「生きている実感」を常に求めている台詞があります。
それまでの人生で、「自分の人生を生きている」と到底思えなかった…。
そのため、自分の身一つで勝負できるギャンブルに惹かれたのではないでしょうか。
また、帝統は若干20歳にして何百万単位の金を動かす金銭感覚の持ち主なので「金持ちの御曹司なのでは?」とも言われています。
政治家も莫大な資産を持つ人が多く「金持ち」と呼べる職業ですね。
なお、帝統は乱数や幻太郎などチームメイトの過去に興味がない様子を見せています。
これは、自分が乙統女の息子であるという秘密を持っているため「誰にでも知られたくない秘密はある」と理解し、達観しているのではないでしょうか。
有栖川帝統は実家に帰れない事情がある?
『WWW』のドラマパートで、理鶯が生き倒れの帝統を介抱したというエピソードが語られました。
『BBB』のドラマパートでも帝統は幻太郎に「お金貸してくださーい」と泣きついています。
帝統はまだ20歳。親から仕送りをもらっていてもおかしくない年齢です。
けれど親族の援助を受けず暮らしているのは、前述の理由で乙統女と縁を切っているからではないでしょうか。
ここで、また一つ疑問が浮かびます。
これらの推論が正しいならば...なぜ、誰も帝統が総理大臣の息子であることを知らないのでしょうか?
私は政府が隠しているのだろうと思います。
総理の「不肖の息子」の存在を知られると、支持率の低下に繋がるためです。
帝統自身も、乙統女の息子だと知られれば暗殺されたり身の危険が及ぶ可能性があるので、秘密にしているのではないでしょうか。(中王区に不満を持つ人間は多いので)
有栖川帝統という名前も、身分を隠すための偽名なのかも知れません...?
有栖川帝統とFling Posseの関係
乱数が帝統の過去を知っているかは不明ですが、幻太郎は帝統の出自に気付いており、それを元にしてStellaを書いたのではないかと思います。
曲中で、帝統は国を追われた元王様として描かれています。
幻太郎は、もし『シナリオライアー』の歌詞が真実ならば捨て子です。なので、親と断絶している帝統に共感を覚えている可能性があります。
Stellaで幻太郎は「貧富の差の激しい世界で生きる盗賊」として描かれているので、彼も中王区絡みの過去がある可能性は高いですね。
(盗賊という設定は「嘘つきは泥棒の始まり」ということわざから取っているのではないかと思います。泥棒→盗む→盗賊)
乱数が人間に恨みを持っている様子が描かれたので、ネット上では「乱数は中王区が製造した人造人間説」が有力視されています。
今後はPosseと中王区の戦いが描かれるかも知れないですね。
まとめ
今回は東方天乙統女との共通点に加え、有栖川帝統の性格や言動から過去を予想してみました。
蛇足ですが、筆者はヒプマイのキャラで有栖川帝統が一番好きです。
素直で人懐こい性格なのにラップは力強いし、かっこよく啖呵を切る所もたまりません。
なので、今後の展開では彼に幸せになってほしいです。(ギャンブルとラップができるだけで本人は十分幸せなのかも知れませんが...)
そしてStellaの曲中にあるようなPosseの絆が今後も描かれることを願っています。
※2019/09/05追記
新曲『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle-』主題歌の配信が開始しました!
今回も帝統絡みの気になる歌詞がありました。
帝統パートには「Zion(ザイオン)」「Babylon(バビロン)」などの言葉が入っています。
Zionは「シオン」とも読み、古代ユダヤ人の都市の名です。「バビロン」はユダヤの民を制圧したバビロニアの古代都市を差すのでしょう。
『Stella』で「星を追われた王様」を演じた帝統ですが、今回も「国を追われた者」をイメージさせる単語を盛り込んできました。
帝統が中王区を何らかの形で追われた高貴な身分であることは、確定かも知れません。
※2019/09/05 更に追記
どうやらザイオンとバビロンはヒップホップによく登場する対義語のようです。
バビロンは悪徳の都、ザイオンは(ユダヤ民族にとっての)神の国、約束の地という意味を持ちます。
元々はレゲエの歌詞に登場する「バビロンシステム」という言葉が語源です。
権力者が全てを支配し、利益を独占するようなシステムの事を指します。(=中王区?)
ヒップホップで使われる「バビロン」は警察や政治家などを指す事が多いですが、広く「権力者」という意味で使われているそうです。
これは古代ユダヤ人がバビロニアに制圧され連れ去られた歴史と、ヨーロッパ人がアフリカ人(ヒップホップはアフリカ系歌手が多い)を誘拐して奴隷化した歴史を重ねる意味合いもあるそうです。
(ソースはUrban Dictionary)
やはりどことなく『Stella』の歌詞と重なりますね...。
今後のヒプマイの展開を要チェックですね。
※2019/12/17追記
少年マガジンエッジ1月号を読みました。
本当にありがとうございました。
(いや、まだ100%そうと決まったわけではないですけどね…!)